Bokk Jambaar

Bokk Jambaar(ボック ジャンバール)は、セネガルで2年間活動をしたメンバーが設立した、セネガルと日本の希望ある未来と元気な社会作りを目指し活動している団体です。

   セネガルの国民食と言えば、やっぱり「チェブ・ジェン」。チェブはお米、ジェンは魚の意味で、魚のご飯という意味の炊き込みご飯です。たっぷりの油で魚を揚げ、その油に水と野菜を入れて煮込み、その上で米を蒸します。15分ほど後に、魚と野菜を引き上げ、蒸した米を入れて炊きます。炊き上がった米をよそい、その上に引き上げた野菜と魚をもりつけて出来上がりです。これが、日本人の口に合って、美味しいです。このチェブ・ジェンは、ほとんど毎日お昼に食べられています。海岸線から200km以上も離れた町にも毎日生の魚がトラックで運ばれて来るので、町の人は生魚に困りません。
  お昼には、チェブ・ジェンの他に魚の代わりに肉を使った「チェブ・ヤップ」、「マフェ」と呼ばれる白ご飯にピーナッツソースをかけたご飯や、「ヤッサ」と呼ばれる白ご飯に玉ねぎソースをかけたご飯もあります。その他には、「ドモダ」や「チュー」と呼ばれるトマトソースベースにしたソースをかけたご飯や、オクラを切って煮込んだものをご飯にかける「スープカンジャ」など、ご飯のメニューは豊富です。

        

  但し、生の魚や野菜が手に入らない村の人たちは、チェブ・ジェンなんて大の御馳走で、普段はめったに口にすることはできません。村では生魚の代わりに、燻製した魚「ケチャ」と使った野菜も入っていない「チェブ・ケチャ」を食べていました。また、そのほかにも、「バハル」と呼ばれるほぼ米だけのおじやにピーナッツを入れたご飯も食べています。(バハルには、地域差があるようです。南の方では、おじやのように柔らかくないらしいです。)

        

  また、お昼ごはんなどに食べられる各種ソースに添えるソースにも種類があります。まず有名なものは、ほんのり酸っぱい「ビサップソース」です。ハイビスカスの一種であるビサップという植物の葉っぱを臼で潰してにんにくや玉ねぎ、唐辛子などを加えたソースです。このビサップには白い種類と赤い種類があり、葉っぱのビサップソースには赤白両方の葉を使用できますが、生の白ビサップの花弁を使って作るソースもあります。乾燥させた白ビサップは、野菜として煮込みご飯に使われます。また、赤ビサップの花弁は、煮て砂糖を加え、ジュースにして飲んでいます。葉も花も酸っぱくてビタミンCがたっぷり含まれているので、健康にも良い植物を合理的に摂取しているのです。その次に有名なものが、魚の煮汁とタマリンドで作った「マチャ」というソースです。タマリンドもほのかに酸っぱくて、セネガルのご飯によく合います。その他には、唐辛子で作った「カーニュ」という辛いソースや、また、貧しいプル族の村では「ノッコス」と呼ばれるブイヨン、玉ねぎ、にんにく、唐辛子を臼で潰した付け合せもあります。

 ご 飯物以外でも、セネガルの料理は豊富です。まずはフランスパン。フランス植民地時代の影響で、街だけではなく小さな村にもパンを焼くための工房があるか、毎朝販売に来る人がいます。そのパンにチョコソース、はちみつ、ジャムを挟んで食べたり、毎朝道端に立ち並ぶ屋台やタンガナという朝食屋さんでは、緑豆(プチポア)を煮込んだソースや「ニャべ」と呼ばれる豆を煮込んだソース、玉ねぎソース、スパゲッティやマカロニを煮込んだソース、肉のソースにゆで卵やオムレツを好きに挟んでいただきます。これに粉ミルクをお湯で溶かした「メオ」、「ネスカフェ」と呼ばれるインスタントコーヒー、または「カフェトゥーバ」と呼ばれるスパイスコーヒーを飲めば、セネガル朝ごはんの完成です。

   そして、お米やパンと同じくらい大事な主食が、「チェレ」または「クスクス」と呼ばれるトウジンビエです。雨季の雨を利用して毎年栽培される植物です。このチェレの実を収穫し、砕いて蒸してソースをかけて食べます。朝ごはんや産まれた子どもの命名式には「ラーハ」と呼ばれるチェレの粉を水で練って粒上にしたものに甘いヨーグルトソースをかけたものを、夜やタマハリのお祭りには煮込んだトマトソースをかけたものを食べたります。  朝ごはんには、甘いラーハの他に肉ソースなどをかけて食べられる場所も存在します。雨季には「サプサープ」と呼ばれるモリンガの木の葉っぱが採れるので、それを臼で潰してソースにしてかけたものを食べることができます。モリンガの葉は、タンパク質、カルシウム、カリウムを筆頭とする様々なミネラル、ビタミンなど多くの栄養を含んでいるスーパーフードです。また、ラーハと似たような「チャクリ」という甘いヨーグルトピーナツソースをかけたチェレもとても美味しいです。
セネガルには、町のどこに行っても屋台があります。主に朝ごはんと夜ご飯を担っているこの屋台の中には、軽食を販売する屋台もあります。朝方には「アクラ」と呼ばれるニャべを粉にして水で練って揚げたものに旨みたっぷりのトマトソースをかけたものや、夕方には「ファタイヤ」と呼ばれる魚のすり身とトマトソースを小麦の皮で包んで揚げたものも買うことができます。また、揚げドーナツのような「ベニェ」も一日中販売しています。

  朝ごはんが終わった後、昼ごはんが終わった後、夜ご飯が終わった後、それぞれの後に必ずセネガル名物のお茶、「アタイヤ」の時間が始まります。炭をおこして小さなポットの水を沸騰させ、そこに緑茶を沢山いれます。そしてしばらくお茶を沸騰状態で煮だした後に、お砂糖をダバダバと入れます。そのお茶を、小さなグラス2つを使用して泡を立てます。そうしてできたものがアタイヤです。一杯目は砂糖だけで、二杯目からは生のミントを入れて飲むのが一般的です。この3杯のアタイヤを作って飲むのに2時間ほどかけるのですが、その間の他愛ないおしゃべりが、セネガルではとても重要な文化なのです。

  セネガルでの食事の様子は、日本と全く違います。たいていの家では、男が先に食事をし、女、子どもは別々にご飯を囲みます。地面にゴザを敷いて、その上に直接ご飯の入ったボウルを真ん中に置きます。それをみんなが囲み、右手でご飯をつかんで食べます。左手は、トイレの時と再会を願う今生の別れ以外には絶対使用してはなりません。街を普通に歩いているとご飯を食べている知らない人からでも、「食べにおいで」と呼ばれます。ご飯は、みんなでわかちあうもの、という文化が根付いているのです。セネガルで一緒にご飯を食べるという行為は、とても重要なもので、それは、親愛の証明であり、信頼の証でもあるのです。(食事の様子などは、「遊牧民族」のページにある映像からご覧いただけます。)
  また、各家庭で調理をする時は、いつお客さんが来ても良いように家族が食べる量よりも必ず多く作ります。そして余ったご飯は、タリベなどに無駄なく分け与えられる仕組みになっているのです。


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