Bokk Jambaar

Bokk Jambaar(ボック ジャンバール)は、セネガルで2年間活動をしたメンバーが設立した、セネガルと日本の希望ある未来と元気な社会作りを目指し活動している団体です。

セネガルのイスラム教とタリベ
   人口の95%がイスラム教徒であるといわれるセネガルでは、日々のお祈りはもちろんのこと、豚肉は食べてはいけない、お酒を飲んではいけない、ラマダン月の断食をおこなうこと、貧しい者に施しを行うこと、などなどイスラムの戒律の上に生活が成り立っています。またセネガルのイスラム教には宗派があって、ティジャン派やムーリッド派が最もメジャーな2大宗派で信者も多いです。そして各宗派にはグランド・マラブーと呼ばれる教祖というような存在の人物がおり、社会的にも強い力を持ちつつ、それぞれの教団を率いています。セネガルのイスラム教の特徴は、このようなグランド・マラブーの写真やポスターが至るところに見受けられ、ペンダントや携帯の待ち受け画面にまでされていたりするところで、偶像崇拝が禁止されているイスラム教では、このような傾向は他のイスラム教国では見られないことではあります。

【写真 左:モスクに巡礼に向かう人々(聖地トゥーバのお祭りにて) 右:モスクに料理を納めにいく人々の列(聖地トゥーバのお祭りにて)】

 

  そして、セネガルの街中には「タリベ」と呼ばれるいわゆるストリートチルドレンの姿を多く見ます。元々は「イスラム聖者の弟子」という意味ですが、現在ではイスラムを学習するため貧しい施設で共同生活を行い、物乞いをしている子どもを指し、セネガル国内には約3万~3万5千人ほどいると言われています。劣悪な環境で生活し、十分な食物や医療などを受けられず、体罰などに苦しんでいる子どもたちも多く存在します。
 タリベの住む家(「ダーラ」)では5~6歳から20歳くらいまでの少年が20人から多い所では30人程度、生活を共にします。ドアや窓などはなく夜は床に直接ゴザを敷いて寝ます。また、ひどいダーラにおいては、屋根もない場所にゴザのみを敷いて雨の日も濡れながら寝ざるをえない場所も存在しています。食事は、写真に見られる赤や黄色のボールのようなものを持って家を回り、各家庭の残り物の食事を入れてもらって食べますが、十分な量があるわけではないので、栄養状態がわるく痩せている子どもが多いです。

【写真 左:子ども達の住む家 中:室内の様子 右:ゴザを敷いて眠る】

 

  このようにタリベは親元を離れて生活をしているのですが、イスラムの勉強のために親が施設に入れる場合もあれば、貧しさゆえに親に捨てられてくる子どもも少なくありません。感染症などの病気で亡くなってしまうことがあり、捨てられた子どもは、親にも知されずその一生を終えます。同じ施設で暮らすタリベは、それは神様が決めたこととして受け入れるしかないのです。タリベ生活はとても辛くて厳しいけれど、セネガルで出会う彼らはなぜか元気はつらつ。いつも心の中にアラーの神が存在し、コーランから学ぶ生き方や考え方があるからこそ、彼ら笑顔はキラキラと輝いて見えるのかもしれません。

【写真 左:カメラを向けると元気いっぱい、右:きらきらした笑顔】

 
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