Bokk Jambaar

Bokk Jambaar(ボック ジャンバール)は、セネガルで2年間活動をしたメンバーが設立した、セネガルと日本の希望ある未来と元気な社会作りを目指し活動している団体です。

  セネガルには、様々な交通機関があります。まず、フランス植民地時代以降建設された鉄道がありますが、現存しているものはダカールからタンバクンダを経由してマリへ続く鉄道のみです。昔は、もっといろんな場所へ鉄道が走っていたのですが、アスファルトの国道が敷かれるにつれて廃線になりました。この鉄道は一日に数本しか走っていませんので、利用する人は全く多くありません。ですので、国民の交通機関は、鉄道にとってかわり都市間を結ぶ、長距離バス、「カール」と呼ばれるバン、そして「セットプラス」と呼ばれる古いワゴン車を7人乗り用に改造した乗り物です。

 

  これらの長距離を結ぶ交通機関は、距離によって値段が予め設定されているので、相場がわからなくて多く払いすぎる心配がありません。例えば、首都ダカールから320kmほど離れたリンゲールという町までは、長距離バス(8時間程度かかる)で片道3,500フランCFA(日本円で700円ほど)、長距離カール(7時間程度)で4,500フランCFA(800円ほど)、一番まだ快適なセットプラス(6時間ほど)で6,000フランCFA(1200円ほど)です。ですが、荷物の値段は交渉制になっています。旅行者と見ればとたんに法外な値段を要求してくる場合もあるのですが、ウォロフ語で言い返すとあっさり一般の値段に戻してくれることが多い、おちゃめなセネガル人達が運転しています。荷物を屋根の上やワゴン車の荷台に積むのですが、車が止まっている間も盗難にあうような心配もないのが、ここ平和を愛するセネガルの素敵なところの一つです。
 
  セットプラスの運転手は、ほとんどが雇われ運転手です。ですが、組合のようなものがあり、運転士として登録していないと、乗客を乗せて運転してはいけない決まりになっています。また、乗客を乗せた車両には道路税がかせられていて、全国の町の入り口で徴収が行われています。雇われの運転手たちは、お金をためていつか自分の車をもつことを夢見ている人が多く、自分の車を持っている人は、こんな風に車に自作のアクセサリーをつけたり、ペンキで綺麗に塗っていたりします。
  セネガルはイスラム教の国ですが、民衆にイスラム教が広がる19世紀ほどまでは、もともと自然崇拝行っていた国であり、現在でも様々なお守りがイスラム教の生活にとけこんでいます。その一つが、交通事故防止のお守りです。セットプラス、タクシー、カールなどの屋根やバンパーには、事故防止のお守りに子供のサンダルを吊るしている車を多く見かけます。
 
  町の中の交通は、大きな都市では、タクシーやカラフルな「カール」が走っています。しかし、都市から離れた村や町では、未だに馬やロバに引かせた馬車(ロバ車?)が主流です。また、村と村をつなぐ車も走っています。

 

  また、セネガルで驚くことの一つに、過剰積載があります。荷物も人間もとにかく山のように車に乗っています。なので、人と人の肌がくっつくのは当たり前で、人と人の距離がとても近いのに慣れっこになります。例えば、セットプラスという名前も、7人乗客を乗せられるようにワゴン車を改造して(セット=フランス語の7(sept)、プラス=フランス語で場所(places))いるところからそう呼ばれているのですが、体の大きいセネガル人が7人も乗ると、車内はキツキツです。夏はエアコンなんてないので、ピッタリくっついた足と足の間が汗だらけになります。でも、それを不快に思い文句をいう人なんで一人もいません。苦も楽も、お互い様なのです。
 
  少し前までは、セットプラスもカールもボロボロでひどいものが平気でデコボコ道路を走っていたのですが、長距離を走るものから比較的新しい車体に変えられていっているようです。

 
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